0165/空気と溶け合う呼吸法 ■04/「りゅう仙人の不思議な空間体験」の巻

■04/「りゅう仙人の不思議な空間体験」の巻


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この呼吸法は、りゅう仙人にとっては<財産>といえるものなのです。
もちろん、この財産の根源は、目の前にいつもいてくれる「空気さん」
の存在に他なりません。

りゅう仙人にとって、空気さんとは気持ちも意識もエネルギーレベルで
も、対話が可能な存在です。常に目の前にいてくれている<パートナー>
です。ここまで来るとまるで「空気さん教」みたいに、目の前の空気さ
んが神様のような存在みたいに崇めたてていますが、でもホントのこと
なのですよ。

ただ、その代わり、と言ってはなんですが、りゅう仙人には今までほと
んど「人間の先生」があらわれたことはあまりなかったのです。たまに
何かを教えている先生という人との出会いもありましたが、しかしそれ
は、単なる方法を学ぶだけであるとか、動きを教えてくれるだけである
程度であって、りゅう仙人自身も、人間の先生というものから何かを学
ぶということはあまり好まなかったのかも知れません。

それでも今までただひとりだけ、ずっと尊敬する師はおりまして、もう
亡くなってしまわれた今でもその師の存在はりゅう仙人の胸の中に消え
ずにいらっしゃいます。

それは、りゅう仙人が通っていた美術学校の校長先生でした。もちろん
その校長先生がりゅう仙人に<呼吸法>などを教えてくれたわけではない
のですが、しかしきっと、今のりゅう仙人の内呼吸を作ってくれる土台
になっていることは確かだと思います。

りゅう仙人の今ある<自由な精神>を作ってくれたのは、きっとその先生
であると思っております。その先生はとっても素敵なオーラを放ってお
りました。


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りゅう仙人と<呼吸法>との出会いについてのことですが、それはかなり
昔々にさかのぼり、りゅう仙人がまだ17歳のころのことでした。
もちろん、さきほどの美術学校に入るずっと前のことです。

そのころはもちろん<呼吸法>なんてものはトレーニングをしたこともあ
りませんし、スポーツも運動もロクにやったこともなく、絵の学校に行
くため、将来グラフィックデザイナーになるために、ひたすら絵とデザ
インお勉強の毎日でありました。

だからといってそのころのりゅう仙人は、あまりマジメなヨイコではな
く、夜に夜中に東京・吉祥寺の街を歩き回り、家にもあまり帰らなかっ
たり、おいしいお酒にハマっていたり、そのくせ服装だけはイッチョマ
エに着飾り、生まれついてのスタイルの良さのせいか、そのおかげで女
の子にも少しはもてて、まあ良い思いはしていたのでありました。

もう昔々のことだから書いてしまいますが、その頃はどうしても欲しい
ものも多く、服・飲む・美食・デート代などを作り出そうとすると、ど
うしても自分で稼ぐしかなく、親にもこれ以上おカネを引き出すことが
出来ず、歳をふたつばかり偽って、夜間にイタリアンレストランでウエ
イターのアルバイトをすることになりました。

昼間は高校に通っていましたが、どうせ行っても昼寝ばかりで、昼休
みになると校外に出て他校の生徒といっしょにビール付きのランチメ
ニューをいただくという、あまり校則などに従わない、家にも朝帰りか
深夜帰りの毎日でしたが、それでも絵とデザインの勉強はしていたの
ですから、そのあたりだけはヨイコだったのかも知れません。

さて、そんなこんなで、生まれて始めてのレストランのウエイター稼業
でございます。あの、まぶしく銀色に光るトレンチの持ち方などから教
えられ、やってくる客の前に行っては注文を聞いたり、キッチンから上
がってくる料理をテーブルに運んだり、レジをやったり、テーブルに残
された食器類を片付けたり、キッチンとの注文のやりとり、パーティの
セッティングなどなど、今思い出してもなかなか大変&楽しかったこと
ではありました。


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そのあたりから、<呼吸法>の出会いが始まります。

12月の半ばあたりとなれば、もうとってもお客の多い頃で、12テーブル
あるホールの中は、忙しい忙しい毎日です。どんどんお客が来て、あち
らからメニューを持って来いとか、注文をとりに来いとか、ビールのお
代わりはまだか?などと、プライドの高いりゅう仙人はヒトにアレコレ
言われるのは苦手で、しかもなんだか毎日毎日が始めてのことばかりで
あまり身体の強くないりゅう仙人は、とたんに仕事のやる気が失せてき
てしまったあたりです。

そもそもヒトリッ子で育ったりゅう仙人は、甘やかされてきた経験はあ
っても、ガシガシ鍛えられて育てられた経験もなく、小学校・中学校・
高校と、行きたくなければ勝手に学校は休むし、したくないことはしな
い、友達との付き合いも面倒だ、担任の教師の言うことも聞かない、と
来たコでしたから、こんなウエイターの仕事ですら、すぐにネを上げて
しまうハメとなるのでした。

第一、そばにいつも先輩らしき人がいて、アレしろコレしろと指図され
ることが何よりイヤでたまらず、自分でもいつキレるか、ハラハラして
いた毎日でした。

そんな気分の中、遠くのテーブルに座るお客が手を上げてりゅう仙人を
呼んでおります。ぼやけた目をこすりながら、「はぁ~~い・・」と気
の無い返事をしながらまぶしく光る銀色のトレンチを持ってそのテーブ
ルに行こうかと思った瞬間です。すると、やる気の無い歩き方のせいか
シャキシャキ歩けず、17歳の割には元気も出ず、ぼ~~っとしていた毎
日でした。


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なんだかまた急にめまいのような、フラフラっとしたような、脱力感と
いうか、そんな感じがおそってきたのです。
もともと身体も細いりゅう仙人ですし、貧血気味でもありましたし、そ
んな弱弱しさは、もう慣れっコでもあったのですが、今回はちょっとそ
の感じとは違うのです。もう限界に来てここで倒れるのかなって思うく
らい、身体はあまり調子は良くなかったのですから・・・。

その場でそうこうしているうちに、ありゃ・ありゃ・・・と、突然、り
ゅう仙人の身体の内側から、それは空気というか空間というかオーラと
いうか、まるで身体の皮膚がふわ~~~っと拡がってゆくような、感覚
と意識の膨張感のようなものが起きたのでありました。
そのときなぜか、頭の中には「空間・・・」という言葉と「愛・・・」
という言葉が浮かんで来たのでありました。


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いやいや、「空間」というような言葉ならまだしも、「愛」なんて言葉
が似合うような、その頃のりゅう仙人はそんなヨイコではなかったよう
な記憶がありますし、りゅう仙人のようなコマッタチャンの分際で、そ
んな「愛」などという高尚なお言葉が浮かぶハズがないのではあります
が、しかしその言葉が浮かんだ理由が、その数秒後には理解出来たので
した。

それは、りゅう仙人の身体から拡がった「空間膨張感覚」が、お店のフ
ロアー全体にまで広がり、お店の中にいるお客さん全員が、りゅう仙人
の膨張した空間の中にいるように感じたのです。それは数秒間続いたの
でした。


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その時、アレ?・・ミンナ、ボクの中にイル・・・、と思ったのです。
「愛」という言葉も、「空間」という言葉も、その時アタマの中に浮か
んだ理由が、それはそんな体験になるための予言的言葉だったのです。
そのときの、「ボクの中にイル・・・」という体験が、その時に感じた
「愛」の姿だったのでした。

自分の身体からふくらんだ「空間」の中に、ホントにみんながいるよう
な感覚になったのです。外にいるお客様たちは、「外」にいるのではな
くて、「自分の内空間」に入ってきている感覚なのでした。
不思議・不思議・・・・・・!?

それから、そんな体験をしてから、りゅう仙人は変わり始めたのです。
なぜなら、そのお店にいらっしゃるお客様は、みんなりゅう仙人の空間
の中に居て、そのお客様は、みんなりゅう仙人に会いに来ているように
感じてしまうようになったのですから。

それはそれはりゅう仙人はお客様たちに笑顔を送り、やさしい言葉と物
腰で愛して差し上げ、今までになかったりゅう仙人をお見せできるよう
になれたのですから。変わったといえば、変わったのでありました。

きっと、脳の中からエンドルフィンが出ていたのかも知れません。何と
も言えず、ハッピーで、常に笑顔、穏やかな声色、お客様の気を使う達
人、メニューのご説明を通じて交わすお客様との対話、のせいか、だん
だんとりゅう仙人のファンが増えてきました。
もう、この店はオレのものだ~~!っていうくらい、ノリに乗っていた
のでありました。

しかし、それですべてが良くなったわけではありませんでした。
その空間体験のおかげで、いろいろな意味での価値観までもが変わり始
めてきたのです。

今まで勉強して来た絵のこと・グラフィックデザインのことなどに対し
て、どこかでだんだんと情熱が冷めてゆきそうな、価値を感じなくなっ
てきたというか、もちろん一気にそうなったのではありませんが、少し
づつそういう気分が起きてきたのは確かでした。


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お目当ての、行きたかった美術学校には入学が許可され、とってもおし
ゃれな人ばかり集まる学校でしたから、髪を染め、長いコートと派手な
色使いの服、細い身体を強調するような着こなしで、とても学校は楽し
かったのを覚えております。
なにより嬉しかったのはその学校の校長先生で、フランスと日本を行っ
たり来たりしている素敵な先生であります。

その先生から学んだのは、絵ばかりではなく、その先生の身体から出て
いる<オーラ>からいろいろな感覚を学ばせていただきました。その先生
は絵を生徒に「教え込む」というスタイルの授業ではなくて、自分の中
の自由さをひろげるようなお話しを毎回されることがテーマでした。

実はりゅう仙人は、デザインのお勉強は12歳ころから始めていたのです
が、そんなに<自由>といいうものを話すような先生など、誰一人居なか
ったのです。

もちろんに親ですらたいして尊敬などしてはいなかったりゅう仙人です
から、ひと言でもりゅう仙人に対して何かを押し付けてきたらすぐその
人のことを嫌いになるというスタンスで人と接していたあの頃ですので
その校長先生のお話しを聞いたときは、とっても嬉しかったのです。
しかし、それはそれ、絵に対する情熱は情熱で、また違うことです。

その学校では、モデルが来て、自由な場所でカルトン(画板)を持ち、
好きなやり方でスケッチをする、というスタイルの授業です。なんの強
制も押し付けもなく、りゅう仙人は来たモデルを気に入ると、すさまじ
いエネルギーでスケッチをするのです。

そこでは、そこの同級生の何倍ものスケッチをしました。学校の外でも
カルトンをどこにでも持っていって、描きました。街の中でもカフェの
中でも家の中でもどこでも描きました。
描いているときはとっても楽しいのですが、しかし、それは絵を描く楽
しさというよりも、「自分と対象を空間でつなぐ」という行為に対して
楽しさを感じていたのでした。


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イタリアンレストランのホールの真ん中で起きた「空間体験」がそのま
まスケッチの時に起きてしまったかのようです。

それからというものは、2次元的・3次元的なものよりも、空間次元的
なことにばかり価値観が向き始め、美術学校を出てもグラフィックデザ
イナーにはなろうとはしませんでした。というか「会社に勤める」
という、普通のことが出来ない人になっていた、というのがホントかも
知れません。いや、その前に、どこの会社にも受からなかったからそう
なったのかも知れませんが・・・。

そんなこんなで、学校を出てから、しばらく1年くらい遊んでいるうち
に、なんだかヘンテコな舞踏団みたいのと出会い、そこから踊りの世界
へと入っていったのです。もちろんりゅう仙人は誰かについて踊りを正
式に学んだことなんかありませんので、当然そこで披露したのはインチ
キダンスです。

しかしなぜかデマカセな踊りをやってもそこの団長にケナされたことは
あまりなく、ヨシヨシで済んできたのです。りゅう仙人もりゅう仙人で
イヤなら辞めるよ、という自己中的な雰囲気があったのでしょうし、見
た目もそんなに悪くなかったせいか、そこの女の子ダンサーにも可愛が
ってもらえたからでしょう。

所詮すべてがデマカセとインチキですから、自慢できるものなどは何も
なく、音楽に合わせてデマカセをやっていたわりには観客には評判は良
かったみたいでした。今から思えば、きっと身体から出ている空間エネ
ルギーを観客は観ていたのでしょうね。
うん、ナントカナル・ナントカナル、と世の中を軽く見ていたのです。
その感覚は今とあまり変わらず、責任感やら誠意やら、実直やら安泰な
どはあまり求めてはおりません。


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ステージとは、空間そのものですし、相手役とのつながりも必ず空気空
間をはさんでつながります。自分と空気や空間をつなげてゆくことが自
分の踊りの世界を作ることでもあり、しかし最終的にはプロダンサーを
目指したわけでもないので、途中で引退はしてしまいましたが、それは
ある意味で、もっとホンマモンの「自分の空間感覚」を練りたかったと
いう気持ちからダンスの仕事を引退したのでした。なにかひとつ職業を
持ちたいという考えはまるで無かったのです。

それからのりゅう仙人は、東洋的な身体をつくるためのメソッドはあち
らこちらへと学びには行きましたが、なにしろ人間の先生よりも空気様
の方をを尊敬しておりましたので、どこにいっても3ヶ月以上は学ばな
い、というスタイルで学びに行きました。だいたい何をやっても先生の
言う言葉なんかはロクに聞くような学びなんか興味はなく、先生の身体
から出ている<空気>を見て学ぶ、というのりゅう仙人流であります。

りゅう仙人が学びたいのは形や姿や方法ではなくて、そのものの本質的
なものというか、「見えないエネルギー」の部分を感じたくて学びに行
くわけですからそれで充分なのです。

りゅう仙人と<呼吸法>との出会いは、こんな不思議な空間体験から始ま
っていったのです。今から思えば、あの始めての空間体験から<呼吸法>
への意識が始まっていたように感じてならないのです。
そのくらい、不思議・不思議な空間体験だったのです。

りゅう仙人の今の空間感覚エネルギーのメソッドも、踊りも、音楽作曲
も、ヒーリングも、リーディングも、愛することも、呼吸で身体を動か
すテクニックも、文章を書くことも、そのほかもっといろいろなことも
すべて眼の前の空気さんから智慧をいただいたり、エネルギーをもらっ
たり能力を授かったりして得たものなのであります。



   (今回のこの記事は下記ホームページで過去に発表されたものです)

                          035.gif ~*
          あなたの想いの奥をリーディングしてお答えいたします
                 http://futari-no-aura.com/
                      し ら の ゆ き ひ と
                          

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by shirano-yu | 2014-07-12 07:51 | 空気と溶け合う呼吸法

いきなり外の世界に心を向けようとしないで、いったん自分の脳の中に入りましょう。そこには自由で思い通りの世界があります。まず自分の脳の中に入って、そこからあらためてコントロールをするという手もありますから。


by りゅう